自分の考え方のクセを知るといいことがあった

去年1年間は、いろんな場で、自分と向き合うことばかりでした。

 (LEGO®シリアスプレイ®もMBTIも自分というものにがっつり向き合わなくてはいけない研修×4日とかいう長期間だったため・・・)

 

自分がどういう性格なのかわかっていたつもりだったけど、予想以上にわかっていなかったことがわかりました。

それは、もともとの自分ではなくて、周りの期待だったり、環境だったりに自分が合わせた結果そうなっているだけ。

 

例えば、自分が抱えすぎているものや仕事を整理しているのに、その空いたスペースが気になってすぐに新しいものを詰めてしまったり。しかも、わざわざ、捨てにいっているのにもかかわらず、また、同じようなものを買ってくるという失態をさらしたり。

何か、イヤだと思ったら、ちょっとの我慢もできなくなってしまったり。このイヤスイッチの入り具合が急なので、周りが戸惑う(笑)

 

まだ、このクセをコントロールできるまではいっていないのですが、あ、今これ自分の考え方のクセがこうさせているな・・・というのはわかるようになりました。

わかるから、止められることもあるし、それでもやっぱり止まらないこともあります。ゆくゆくは、コントロールできるようになりたいのですが、このクセがわかっただけでもずいぶん楽になりました。

 

考え方のクセって誰もあるものだと思いますし、それがいい方向に働くこともあるし、その逆もあると覆います。でも、その考え方のクセを知っておくということが実は大切なのかなと思います。特に、私のように40歳すぎると、クセもはっきりしてきますから。特に自分って、キャリアを振り返るといつも同じようなところをグルグルしていると思う方こそ、自分のキャリアをしっかり振り返って、自分のどんな考え方のクセがグルグルさせているのかがわかると楽になりますよ。

 

そんなキャリアの振り返りも、キャリアコンサルタントがお手伝いできます。

 

 

続かないのは向いていないからかも

昨日紹介したハーバードビジネスレビュー2017年2月の継続とは「小さな問い」を立てることの記事にちょっと面白い紹介もされていました。

 

よく私たちは、「この人は何をしても続けない人だ」と決めつけたり、自分のことをそう思ったりすることがないでしょうか。

でも、この続ける「意志の力」は三層構造で成り立っていて、一般的なやりぬく力と、分野特異的な力、課題特異的な力の合計で、続けることができるかが決まるそうです。

分野特異的な力とは、同じ人でも、仕事は続けられるけど、ダイエットは続かないとか、スポーツは続くが、勉強は続かないなど、分野ごとに続くもの、続けられないものがあるということ。課題特異的な力とは、同じ分野でも、突出してこれだけは続けられるというようなものということです。

 

 私は、もっぱら意志が弱く、何をやっても続かないのですが、読書は好きで時間を忘れてしまいますし、特に自分の関心があるキャリアや法律の本は、一般的に難解だといわれている論文であっても、読むのが苦になりません。もっとも理解しているかは別ですが(笑)

 

 もし、あなたが、何をしても続かない・・・と思っているのであれば、まだ、自分の続く「分野」を見つけられていないのかもしれません。自分が好きなこと、これまでの人生で、これはあまり苦にならなかったというものがあれば、それを書き出してみてください。そこに、分野あるいは、特徴(例えば、誰もやっていないこと、体を動かすこと、誰かとグループでやることなどなんでもかまいません)に共通する点があれば、それがあなたの「続ける力」が高いものなのかも。

 私は続けられなくて・・・とあきらめるのは簡単ですが、もし自分の中の何か可能性をみつけたいと思っていらっしゃるのであれば、あなたの中の「続ける力」を捜してみてください。思わぬ宝物がみつかるかもしれません。

 

 ただし、あくまで続けることができるかであり、成果を伴うかはまた別の話です。

 

 

「続ける」ためにはどうすればいいか。

2018年の抱負。いろいろSNSでも見かけます。

私自身も、2018年の目標は立てました。

 

が、目標は立てるのは簡単、実際に取り組むのが難しいものです。

継続は力なりとはいいますが、日々の生活に追われるなか、なかなか時間が取れないのは当たり前。どう継続していくのかが組み込まれていない「目標」は、もうすぐそこに計画倒れの未来がまっています。

 

ということで、ハーバードビジネスレビューの2017年2月号より「アスロートに学ぶ「勝利の習慣」 継続とは「小さな問い」を立てること」予防医学者の石川善樹先生の記事を紹介します。

 

記事によると、新たな習慣形成が難しいのは、決意するときは、大きな目標をたてるが、実際に脳に指令を伝えるにあたり、大きな目標は大きな変化として捉えられ、変化=恐怖として捉えられ、指令が習慣を司る脳の部分に伝わる前にはじかれてしまうからという。そして、小さな変化であれば、恐怖として捉えられないため伝わるが、小さな変化は、決意する脳の部分が満足しないというジレンマに陥るそうです。

 

では、どうすればいいのかですが、「好奇心、知識の隙間、小さな問い」にある中毒作用を利用することだそうです。

 

例として、「社内で営業成績が一番になる」という報酬は大きすぎるので、「毎日、顧客の訪問件数を一件増やす」という小さな報酬に分解する。そして「訪問件数を1件増やすにはどうすればいいのか」をいう小さな問いが生まれれば、好奇心に導かれて「行動」に至り、「報酬」につながるという好循環になるそうです。

 

もう一つ、この記事では、厳しい指摘をしています。

習慣には、二種類の考え方がある。一つは続けることに主眼があり、そのプロセス自体に楽しみが意味があること。もう一つは、成長のために続けることである。後者を鑑みた場合、1日30分をただ走るということを50年続けても、進歩はない。(中略)

漫然と同じことを繰り返しても、それは単なる習慣でしかなく、勝利の習慣とはいえない。大事なのは、しっかりと計画された、しっかりとした練習を一万時間やること。それは「小さな問い」と「小さな報酬」を設計できるかどうかで違ってくる。

 

確かにと納得する反面、厳しいですね。

 

でも、何のために続ける必要があるのか、という目標をしっかりたてて、「小さな問い」と「小さな報酬」を設計してみてください。

もし、それがただ「続ける」ことを目的としているのであれば別ですが、年の初めにやろうときめたことには、目標があるはず。頑張って続けても、何の結果も伴わないのでは努力のかいがありません。

せっかくの機会ですので、「小さな問い」「小さな報酬」を考えてみる時間をとってから、始めてみてください。

 

 

 

今年は「魅力的な人」を目指そう

新しい年になり、しかも3日目になると少しお正月の慌ただしさも落ち着いてくるのではないでしょうか。

4日から仕事という方もいらっしゃると思います。

 

魅力的な人という言葉を聞いて、思い描くタイプは人それぞれ。

でも、その人を表現するとき、「いきいきしている」「楽しそう」「健康的」「周りを元気にする」「思いやりがある」など、案外共通項も多いものです。

魅力的な人になりたくない人は、いませんよね。

 

魅力的な人の要素はいろいろありますが、

自分なりの「やりたいこと」を見つけ、それに向かって行動している時、人は魅力的に見える 「魅力の正体」池原真佐子著 P156 

 

という言葉の通り、やりたいことの方向はバラバラでも、やりたいことがあるということは人を輝かせるということは、あなたの周りの魅力的な人を想像してみても納得なのではないでしょうか。

 

 では、あなたは自分のやりたいことは見つかっていますか?

池原さんによると「人生をかけて取り組んでみたい目標やビジョン、やりたいことは、ある日突然、空から降ってくるものではない」そうです。「やりたいことは待っていても向こうからやってくるものではありません」とも重ねて書かれていて、確かにと納得しましたが、私たちは、とっても素敵な男性がある日自分の身近に現れて、二人が恋に落ちるような少女マンガ的な「やりたいこととの出会い」を期待していないでしょうか。ある日、仕事でプロジェクトに抜擢されて、乗り気ではなかったけど、やってみたら、自分に向いていて、周りからも認められて、楽しくて、これが私の天職だ!!みたいな(笑) こうやって書いていて、ないよね~と思うのですが、私も、そんなやりたいこととの出会いを期待している部分がどこかであります。でも、それは憧れとしておいておいて、それは「ナイ」ものとして考えていくことが必要ですよね。だって、恋愛では、そんなドラマかマンガのような出会いはないと思って、みなさん行動しますよね?

 

やりたいこと、好きなことの見つめ方

 1.ストーリーを描く 

    妄想でいいので、思いつく限りのパターンで「こんな人生

    いいな」というストーリーを、箇条書きで書き出す

 

 2.1時間書き続ける。

    途中で、書くことがなくなり、詰まってきても、手を止めず、

    思いつくものすべてを書き出してみる

 

 3.リストを下から眺める

    1時間書き続けたら、手を止めます。そして、そのリスト

    の下(最後に書いたもの)から順に眺めてみる

 

 4.ちょっとだけ試してみる

    現実に試してみる。「下から」試す!!

    「会社を辞めて農家になる」のであれば、「来週ホーム

    センターで苗木を買ってきて、ベランダでトマトを育ててみる」

 

 5.合うものをみつける

   「これは合わない」「これは楽しい」を見つけていく

 

 「こんな人生いいな」には、周りからの期待ややるべきこと、失敗なくやれそうなことを思い浮かべていることがあり、下の方へ行けば行くほど、無理に絞り出していたものの中に、「心の奥底にしまっていた思いの種」が浮かび上がることがあり、それを見つけるワークがこのワーク。

 

 しかも、「ちょっとだけ試す」ということが種に水を与える行動です。ちょっと試すことで、その繰り返しのなかで、試していったものが蓄積され、あなたが好きなもの、やりたいものへと変化していきます。

 

「魅力の正体」池原真佐子著 P160~ を元に一部意訳しています。

 

 実際に、私もやってみましたが、1時間書き続けるのは、かなり大変です。

大体同じようなことしか浮かばなくなってきます。全く関係ない単語をたくさん書き出して、入れ替えたり、言い換えたりしながら、これはない、これはあり、など妄想していく作業はかなり疲れました。

 ぜひ、時間とエネルギーの余裕があるときにやってみてください。間違えても、疲れているときにやってはだめです。何も浮かばないあげく、疲労感だけが残ります。

 

 あなたの「やりたいこと」「好きなこと」をみつけることができますように。

 

************************イベント告知*************************

1月27日(土)14:00~ 「新・キャリア戦略論」と題して、育児世代キャリアアップのための学びのコミュニティ「育キャリカレッジ」の勉強会・交流会が開催されます。

 今回は、東京だけではなく、大阪・仙台・秋田そして 福岡(北九州)でも受講可能! 地方でのキャリア。特に育児とキャリアの両立は、地方で抱える問題が異なると思っています。東京の意見も踏まえながら、地方のネットワークも拡げませんか?

 お子さんも一緒に受講可能です。そして、仕事でダイバーシティや、人事の仕事についていらっしゃる方のご参加もお待ちしております。

 

peatix.com

 

2018年 あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

今年は社会の動きとしても働き方が大きく変わるのではないかと思います。

自宅近くの飲食店や、小売店も、お正月に休んでいる店舗(休まざるを得なかった状況も含め)と、営業している店舗がありました。

どちらの選択が良い、悪いではなく、人手不足が事業の方向性に影響を及ぼす時代になったということです。

 

今年も、働き方や労働法制、そして、キャリアをどう考えていくかなど考えていきたいと思います。

 

また、今年は、このブログでは、キャリアや、時事・読書ネタを中心に、法律関係の話題は別にコラムとしてまとめることも考えています。

当分は、このブログに混在することになりますが、引き続き興味のある話題を読んでいただけると嬉しいです。今年もどうぞよろしくお願い致します。

2017年の振り返り

9月23日にブログをはじめて以来、70の記事を投稿してきました。

当初の目標だった、1日1記事は挫折してしまいましたが、まずは、続けてこれたことが嬉しいです。そして続けてこれたのは、ひとえに、読んでいただける方々がいたことにつきます。本当に感謝しています。

 

来年も、働く私たちを取り巻くアレコレを考える内容の記事を引き続き書いていきたいと思います。

 

みなさま、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

転勤を嫌がる若い世代の出現は当然だと思う

採用にたずさわり、大学生の話を聞くと、やはり男女問わずに、転勤したくないという地元志向が強くなってきているのを感じます。

 

やる気がないと批判する方もいますが、私は自然なことに感じています。

仕事の意味や意義は別にして、収入面だけでかんがえると、転勤は不利なのです。今は共働きだったり、子供の学校のことだったりを考えて、単身赴任を選ぶ人も多いでしょう。確かに住居や、単身赴任手当などもありますが、やはり、二重生活のコストはかかります。

 

高度成長期の将来が約束されている(と思われていた)時代と異なり、若者はシビアに転勤に伴う生活の変化を捉えています。

それを、批判する世代自身が、定年後に家庭で居場所がなかったり、単身赴任が長く家族との関係がぎくしゃくしていたりするのですから、その親をみてきた子供世代の若者が、それをモデルとしない層が一定の割合ででてきてもおかしくないということなのでしょう。

 

もちろん、転勤により仕事の幅が広がったり、人事的に必要(異動がないと職場の人間関係が固定化する、顧客との関係も固定化しやすい)なケースもあります。転勤有の仕事あるいは会社を選ぶのかどうか、それも、男性は全員という時代から多様化してきていることを会社側も受け入れていく必要があるということなのだと思います。

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