転勤を嫌がる若い世代の出現は当然だと思う

採用にたずさわり、大学生の話を聞くと、やはり男女問わずに、転勤したくないという地元志向が強くなってきているのを感じます。

 

やる気がないと批判する方もいますが、私は自然なことに感じています。

仕事の意味や意義は別にして、収入面だけでかんがえると、転勤は不利なのです。今は共働きだったり、子供の学校のことだったりを考えて、単身赴任を選ぶ人も多いでしょう。確かに住居や、単身赴任手当などもありますが、やはり、二重生活のコストはかかります。

 

高度成長期の将来が約束されている(と思われていた)時代と異なり、若者はシビアに転勤に伴う生活の変化を捉えています。

それを、批判する世代自身が、定年後に家庭で居場所がなかったり、単身赴任が長く家族との関係がぎくしゃくしていたりするのですから、その親をみてきた子供世代の若者が、それをモデルとしない層が一定の割合ででてきてもおかしくないということなのでしょう。

 

もちろん、転勤により仕事の幅が広がったり、人事的に必要(異動がないと職場の人間関係が固定化する、顧客との関係も固定化しやすい)なケースもあります。転勤有の仕事あるいは会社を選ぶのかどうか、それも、男性は全員という時代から多様化してきていることを会社側も受け入れていく必要があるということなのだと思います。

www.businessinsider.jp