コミュニケーションという人ほど、相手をみていない
この1年位「風通しのよい職場」とか1on1ミーティングでコミュニケーションとかいう言葉をよく聞きます。世間でどうかはわからないのですが。私のまわりで、飛び交うコミュニケーションという言葉。
そのコミュニケーションのために行っているのは、ボーリング大会などスポーツ大会、社内飲み会なんですね。
コミュニケーションがとれている職場とは、飲み会をして、プライベートの情報を共有している組織なのか。
コミュニケーション重視のその一方でトップダウン絶対という組織はボトムアップで情報をどうあげるのか。持ち場立場で頑張るということばの裏には、いろいろ首を突っ込むなという抑止力があるのか。まぁいろいろ勘ぐりたくなります。
1on1ミーティングがいいからやろう!としても、普段せっしていない上司に密室で、あれこれ聞かれるのは拷問にちかく。しかも、普通はプライベートの情報は、信頼している人にしかだしたくない。上司もネタにこまるのか、場を和ませようとするのか、雑談しようとするも何を話してよいかわからず。その あげくの「休みの日に何してたの?デート?」なんていう苦しまぎれの雑談はセクハラだということに気づいていない方が多数いらっしゃいます。
相手のことをよく観察して、見ていること。
相手を尊重していること。
それができていれば、殊更に、コミュニケーションを連呼しなくてもいいのです。
普段の情報共有がベースにあっての1on1なわけですから、相手のことを評価しようとか、チェックしようという気持ちでは、相手から拒否されるのは当たり前です。ましてや、俺も上司にいわれたからさー。なんてきもちでは、うまくいくはずがありません。
1on1にしても、風通しのよい職場作りにしても、コミュニケーションは互いの信頼関係があってこそ。
あなたが信頼していない部下は、あなたのことも信頼していません。
好きになる必要はありませんが、信頼はしてください。
あなたが言っているそこにいない部下、部下だった人の批判はみんな明日の自分と思ってきいています。
コミュニケーションの前にする関係作りをしっかりと。
間違えても、風通しのよい職場作りなどといいながら、部下にいわれたとおりにやったらいい!なんて怒ることのないように。