「続ける」ためにはどうすればいいか。

2018年の抱負。いろいろSNSでも見かけます。

私自身も、2018年の目標は立てました。

 

が、目標は立てるのは簡単、実際に取り組むのが難しいものです。

継続は力なりとはいいますが、日々の生活に追われるなか、なかなか時間が取れないのは当たり前。どう継続していくのかが組み込まれていない「目標」は、もうすぐそこに計画倒れの未来がまっています。

 

ということで、ハーバードビジネスレビューの2017年2月号より「アスロートに学ぶ「勝利の習慣」 継続とは「小さな問い」を立てること」予防医学者の石川善樹先生の記事を紹介します。

 

記事によると、新たな習慣形成が難しいのは、決意するときは、大きな目標をたてるが、実際に脳に指令を伝えるにあたり、大きな目標は大きな変化として捉えられ、変化=恐怖として捉えられ、指令が習慣を司る脳の部分に伝わる前にはじかれてしまうからという。そして、小さな変化であれば、恐怖として捉えられないため伝わるが、小さな変化は、決意する脳の部分が満足しないというジレンマに陥るそうです。

 

では、どうすればいいのかですが、「好奇心、知識の隙間、小さな問い」にある中毒作用を利用することだそうです。

 

例として、「社内で営業成績が一番になる」という報酬は大きすぎるので、「毎日、顧客の訪問件数を一件増やす」という小さな報酬に分解する。そして「訪問件数を1件増やすにはどうすればいいのか」をいう小さな問いが生まれれば、好奇心に導かれて「行動」に至り、「報酬」につながるという好循環になるそうです。

 

もう一つ、この記事では、厳しい指摘をしています。

習慣には、二種類の考え方がある。一つは続けることに主眼があり、そのプロセス自体に楽しみが意味があること。もう一つは、成長のために続けることである。後者を鑑みた場合、1日30分をただ走るということを50年続けても、進歩はない。(中略)

漫然と同じことを繰り返しても、それは単なる習慣でしかなく、勝利の習慣とはいえない。大事なのは、しっかりと計画された、しっかりとした練習を一万時間やること。それは「小さな問い」と「小さな報酬」を設計できるかどうかで違ってくる。

 

確かにと納得する反面、厳しいですね。

 

でも、何のために続ける必要があるのか、という目標をしっかりたてて、「小さな問い」と「小さな報酬」を設計してみてください。

もし、それがただ「続ける」ことを目的としているのであれば別ですが、年の初めにやろうときめたことには、目標があるはず。頑張って続けても、何の結果も伴わないのでは努力のかいがありません。

せっかくの機会ですので、「小さな問い」「小さな報酬」を考えてみる時間をとってから、始めてみてください。