ベクトルを合わせることと、同一になること

多様性を重んじるという一方で、一体感をもつことを重視する組織があります。

 

それはとても自然なことで、すばらしいことです。

 

その時に勘違いしてはならないのは、一体感とは何か?です。

組織の目指す方向が明確で、ノイズなく、みんなが100%の力で働くこと。それは一体感でしょう。でも、それは強い組織なのでしょうか?

ノイズがない程同一になった組織は、本当に各人の強みが発揮されているのでしょうか?

みんなが100%の力で働ける。それは持続性があるのでしょうか?

 

一体感という言葉の裏にあるものは、何か。

ベクトルを合わせるのか、

同一であることなのか、

一体感はなぜ必要なのか。

その組織に今それが必要なのはなぜか。

よく考えないといけないなと思います。

 

また、私は多様性はコストも手間もかかるので、組織に必要かは、その組織の特徴や、成長の過程にもよると思っています。

少なくとも、コストと手間を、受け入れる覚悟は必要で、それがないのであれば、多様性よりも、同一性を目指すべきです。

その結果、組織の風土や成長に影響はあるでしょうけど。