森林散策カウンセリング!

自然とふれあうことに癒しの効果があることは、私自身もなんとなく感じていましたし、いろいろな本で読んできたのですが、今月の産業カウンセラー協会の会報誌の特集は「森で心を整える」。カウンセラーとしても、効果が?と驚きました。

 

記事によると「森林散策カウンセリング」というものがあるそうです。

森林散策カウンセリングとは、森林療法を基礎にする森林環境を利用したカウンセリング手法です。

クライエントが話したくないときは、カウンセラーはそれを受容し沈黙のまま森林を一緒に散策します。カウンセリングは女性限定。

詳細は

森林療法のカウンセリング・研究活動 — 樹づ木

 

 確かに、以前屋久島に行ったことがあるのですが、そこで出会った人と話しながら、森を歩くと、ふと初対面にもかかわらずいろんなことを話していたり。森というのは、ちょっと不思議な空間でした。

それが、山だと前に進むのが必死になるので(私の場合、体力のなさが原因だったりしますが)カウンセリングという感じではないですね。

 

 さて、この森林散策カウンセリングですが、東京農業大学造林学研究室 特別研究員の竹内啓恵さんによると

散策する中で得た気づきは、森で寝ころんだときに深まる傾向が強いですね。歩いているときに事柄をかみ砕き、一度外に置いて、寝ころんだときに自分に取り入れていく。実は森林散策カウンセリングでは自宅に帰ってから気づきを得るケースも少なくありません。

JAICO 産業カウンセリング 2017年12月 特集 森で心を整える P6より抜粋

 

 子供といっしょに公園にいって、芝生で寝ころんでいると、ふっと気持ちが軽くなることがあったのですが、それも森林の効果なのかもしれないですね。私の場合は、カウンセリングを森林でおこなった経験はもちろんありませんが、自然の力をうまく借りながら、気持ちを整えていくというのはとてもいいことだと思います。しかも体を動かすので、体力維持にもいいですし。

 もっとも、竹内さんも記事でおっしゃられていますが、 森林散策カウンセリングは、森とカウンセリング療法の知識が必要。そして、自然は危険でもある。

 最近は、広い公園に散策路が整備されていることも多いですので、記事にあるように、まずは、慣れ親しんだ公園からがお手軽でしょうか。

 カウンセリングではなくても、自然と触れ合うことで、自分のスイッチを意識してオフにすることで、心が整うことも多いと思います。ぜひ、年末の慌ただしい時期だからこそ、少しの時間散策をお試しください。