レゴ®シリアスプレイ®の可能性②

昨日に引き続き、私が何に魅力を感じてレゴ®シリアスプレイ®を学ぼうと思ったのかを、備忘録的に残しておきたいと思います。

 

いろんな場に出かける中で、世の中には、自分の考えをスムーズに話せる人、離せない人がいること、ワークショップや研修慣れしている人と、そうではない人がいることが私の中で違和感として残るようになってきました。

 

研修慣れしている人は、自分の考えを求められると本当にスムーズに話します。でも、その言葉は本当にその人自身の心の底からでている言葉だろうか?とか、思考停止ワード(例えば、誰もがなっとくするような「いきいき働く」とか「自分らしく働く」とか・・・)じゃないだろうかとか、そんなことが気になっているときに、レゴ®シリアスプレイ®の可能性を感じたのです。

 

言葉とは、私にとって、とても魅力的なものです。それは、受けてに解釈を委ねる部分が大きい伝え方ができること。例えば、思考停止ワードの「いきいき働く」であっても、いろんないきいきを含んでいる。言葉を発した側と、受け手側で同じ意味である必要はない。そのゆるい言葉が私にとっては魅力でしたし、その言葉を大切にしてきたいと思っていました。

 

しかし、例えば、その言葉を言うことで、自分の中の「いきいき働く」イメージが曖昧なままになっていることに気づかなくなっていないだろうか。と考え始めたのです。曖昧なものをはっきりするには、対話するという手段をとればよいと思ったのですが、では、誰と、どのように対話するのか・・・。果たして、曖昧な言葉を曖昧でない状態にするために、言葉を重ねることに意味があるのか、別の言葉に言い換えているだけにならないか、そんなことを考えていたとき、レゴ®シリアスプレイ®ではどうだろうか?と考えました。

 

 レゴ®シリアスプレイ®では、頭で考えずに手を動かします。手は知っているという考え方なのです。頭で考えると、なんとなくもっともに感じる言葉を尽くしてしまうものが、手を動かして形にすることで、自分がこれまで気が付かなかった何かに気が付くことができるのではないかと考えました。

 

 もちろん、曖昧なものをはっきりさせる方法はレゴ®シリアスプレイ®に限られたものではありません。でも、レゴ®シリアスプレイ®というメソッドにより明らかになるものもある。それにより、個人や企業、チームの曖昧を形にしていきたいと考えています。

 どちらかというと、個人よりも「企業」や「チーム」の曖昧を形にすることの方が私の関心は強いのですが、個人の方が参加しやすいこともありますし、個人のキャリアは私のキャリアコンサルタントとしての専門領域であることもあり、個人のワークショップ、チームのワークショップを、来年はたくさん企画していきたいと思います。

 

もっとも、ワークショップは、ファシリテータの影響力が強いものです。適切な問いがかけられるように私自身も鍛錬しようと思います。