MBTIを大学の授業で導入するメリットとは
MBTIを活用して自分を知るとどのような変化がでるのかについて、とても面白い結果をまとめた論文があります。
大きな組織や大学で導入しようとすると、それってエビデンスあるの?効果はどのくらい?となり、その効果を定量的に伝えるのは難しいのですが、MBTIについては、その効果について、研究をされている方々がおり、MBTIを活用した授業を大学で導入し、その前後に自尊感情尺度をはかったところ、プラスに働いていることがわかっています。
私は、この自尊感情に影響があるところが、キャリア教育でとても有効と思っています。
つまり、自尊感情とは、「他の人に比べて私は優れている」ではなく、「ありのままの自分をこれでよい」と認めることができる感情です。他の人と比べることでは、結局そのときはよくても、評価している、あるいは自分で自分を評価しているのですから、自分を主語にして、自分のありようをみとめにくいのです。
個人的な感触なのですが、いまの学生と接していると、一部の学生は著しく自尊感情が低いように感じます。さらに、その学生たちは、就職活動を行う中で、ますます自分はダメだという気持ちを強くしていきます。
自分は自分のままでいい、これでいいのだと思う力こそが、就職活動を行うときに大きな力になるのではないでしょうか。
面接官の求めている答えを、いかにもそのように話すのではなく、本当の自分を包み隠さず話す。それを認めてくれる会社に入社する。そのことにより、やっぱり思った会社と違うというミスマッチもなくなり、短期での離職も減るのではと予想しています。入社のミスマッチを減らす、それこそが、大学でMBTIを実施するメリットなのではと思います。