会社に生息する擬音系上司

擬音系上司、あなたの会社にはいますか?

「まるっと」「どかーん」「ぱしっと」「しれっと」

というような擬音系の言葉での指示、案外会社で多く行われているものです。

 

 これは、企業の文化を共有していることもありますが、その上司の考え方を理解して、背景を読み、この資料はどこで使うのか(例えば、お客様なのか、社内会議なのか)のような目的も理解しているから、擬音系指示でもわかるものです。

 「アレやっといて」という指示でいつもの「アレ」ですね。とわかるというのは、もうほとんど指示がなくてもやれるレベルで、「アレやっといて」という指示はその方の自己満足でしかないと思うのです。

 同じようによくあるのが、職場の長く勤務している女性が、いろいろ職場の雑事をこなして、お母さん化しているケース。「アレ」「コレ」「ソレ」で通じますし、何もいわなくても、全部やってくれていたりしています。

 

 もうすでにその時代は、会社によっては終わっていて、「〇〇部長の指示がよくわからない」と言われていたりしますし、上司側の「最近のやつは気がきかないなー」という愚痴は自分の指示が明確でないこと以外の何者でもないわけです。

  

 で、それをなんとかしようと「風通しのいい会社にしよう!」と社内イベントである運動会や飲み会を開催したりしている会社もありますが、それで解決する問題もありますが、それではどうしようもない業務指示の問題も多くみられます。

 先日は、おそらく部下とコミュニケーションをとらないと、仕事の進捗確認をしないとと思っている上司の方が、「アレ、どうなっている?」と問い、「アレですね。特になにも指摘ありませんでした」という会話を、電車の中で聞きました。もしかしたら、上司の「アレ」と部下の「アレ」が違うかもね。とか、何も指摘なくてよかったことなのか、それとも、誰の関心もなかったということなのか・・・なんて思ってしまいました。

 

擬音もですが、いろんなことが多様性の時代、もういやになるくらいのコミュニケーションが必要になってきています。コミュニケーションとらないとと思って声をかけたその一言が、もうすでに擬音系になっていないか、アレ、コレ、ソレになっていないか見直してみてください。私も同一文化で育った世代ですから、擬音系指示になっていないか気を付けます。

www.nakahara-lab.net