キャリア教育はどうあるべきか?

若いときからのキャリア教育が大切という言葉をよく聞くようになって、

そのときのキャリア教育には2種類あるように感じています。

 ① 自分が何をしたいか、何が強みか分析して、キャリアを決める

 ② いろんなキャリアがあることを知る (いろんな大人と触れ合うとか)

 

そして、よく行われているのは①だったりしますが、私は①も必要とは思うものの、この変化の激しい時代に「何がしたいか」の何をはっきり決める意味がどの程度あるのかと思っています。また、大学生や高校生などの時代に「強み」を見極めるよりも、もう少し、楽しんで何かをやるとか、人と触れ合うことで、強みが開花することもあると思っているので。(強みは決まっていて、変わらないともいいますが、私は大学生とか、社会人2~3年目までは仕事や学業での経験で変わるのでは?と思っています。変わるというよりも、気づかなかった強みに気づくという方が適切なのかもしれませんが。)

 

 私が人事をしていたときにもよく言っていたのですが、

キャリア教育は、短期的な視野の即効性があるものと、長期的に影響を及ぼしたり自分を動かす原動力となるものの組み合わせで行うべきです。

 つまり前述の①の強み分析や、志望の分析 ②いろんなキャリアと接する の短期長期の組み合わせで働きかける必要があるのです。短期的に結果がでないと続かない。でも短期視点だけでは、限界がある。一方長期視点だけだとなにをするかがぼやけてしまう。

 

最近は多様なキャリアの大人との接点も、授業や学校で取り入れられているようですが、まだまだ不十分。

大人との接点のあとの振り返りも、キャリアコンサルタントなど専門家の関わりできづきが深まることにつながります。

 

キャリアコンサルタントは、転職相談だけではなく、ワークショップを開催して、気づきを深める問いをなげかけたり、気づきを見える化したり、いろんな活用ができます。

まだまだ、あまり認知されていないキャリアコンサルタント。学校や、会社、地域でもっとキャリアコンサルタントを活用してほしいです。