現役年齢は寿命にも影響する?!
ハーバードビジネスレビュー 2017年5月号を読み返していたら、衝撃的なタイトルが!
「65才を超えても仕事を続ける人は長生きする」
え!そんな論文が。
書いたのはオレゴン州立大学 博士課程研究生 チェンカイ・ウー先生。
調査したのは、50才以上のアメリカ人ということですが、1992年~2010年までの2956人のサンプルで、65才ではなく、66代で退職した人々では死亡率が11%低下していることが明らかになったそうです。
そこで「長生きのためには誰もが退職を遅らせるべきなのでしょうか」という質問に対してウー氏はとても、興味深いコメントをしています。
皆さんに考えてほしいのは「仕事とは何なのか」ということです。働くことに関しては、多くの社会的メリットがあります。より活動的に、より熱心に取り組む、同僚たちと話し合う・・・などです。退職してこれらを失うのはつらいでしょう。
ということは、それらを失わない、サードプレイスがある場合は、退職は死亡率とは影響しないともいえるということです。
そして、「退職時期を遅らせるのに伴うかもしれないこのメリットが、労働力の高齢化の問題解決に役立つでしょうか。」という質問に対しては、
フルタイムの仕事というのは、現在では週40時間かそれ以上で、ストレスは非常に大きい。
しかし、人々がパートタイム労働かほかの活動とかを交えてじょじょに引退することができれば、健康によい形で、活動的で社会的な生活が維持できるのでしょう。
とすれば、今話題になっている複業というのは、長生きできるという意味でも効果的ということです。
定年後も同じ会社でフルタイム勤務ではなく、在職中から、いくつかの仕事をしながら、徐々に仕事を減らしていくという方向が、今後は主流になってくる。それが、経済的にも健康的にも効果的なのだったら、なおさらですね。