定住だけが地方を応援することですか?
アマゾンから「関係人口をつくる」田中輝美著という本が先週送られてきました。
どうも、予約注文をしていた模様。
多分だれかのブログを読みながら、またはフェイスブックの記事を読みながら、これ読んでみたいと思ったと思われるが、全く記憶にありません(笑)
関係人口という言葉自体は少し前に耳にしたことがあり、知ってはいました。
でも、あまり惹かれなかったのです。
ただ、この本のはじめにを読んで、私は読むべきタイミングでこの本を読んだなと思いました。著者のローカルジャーナリスト 田中輝美さんはこう書いています。
地域を元気にすることは、住んでいる人にしかできないことなのでしょうか?
そんなことはないですよね。
たとえ住んでいなくても、地域を元気にしたいと思って実際に地域を応援し、関わる仲間が増えれば、地域は元気になる。
そうです、こうやって地域に多様に関わる人々=仲間こそが、関係人口です。
定住をといっても、それぞれみんないろんな事情を抱えているし、そんなに定住が簡単にできるわけでもありません。今の生活を捨てられないところがあります。でも、関係人口なら、いろんな地域と関わることができるのです。地域を元気にしたいという気持ちは、必ずしも、定住することとは結びつかないこともあっていいのではないでしょうか。
必ずしも、元気にしたい地域は1つである必要はないのです。
生まれた町、育った町、転勤で行った町、旅行で訪れて気に入った町、尊敬する人が住んでいる町、いろいろな好きがあっていいと思います。
私は、生まれてから今までずっと同じ市に住んでいるのですが、この本の題材にもなっている「しまコトアカデミー」の島根県は祖父母のお墓があることもあり、何らかの形で応援できればと思っています。
応援という形だって、いろんな形があっていい。まだ、本は半分くらいしか読んでいないけど、そう感じました。
魅力的な地域には、魅力的な人がいて、だからこそ、魅力的な場になる。
もう、自然が豊かとか、食べ物がおいしいとかそんなことだけでは、人は動かないと思います。応援したいと思わせるのは、自然や食べ物ではなく、その自然を活かしてお店をしている方だったり、おいしい農産物を作るために、日々土づくりをしている方だったり、地域にいるいろんな魅力的な方が、そこにいるからこそ、魅力的な地域になり、応援するようになるのです。
結局は、どれだけ魅力ある人がその地域にいるか。そして、その魅力を世間に多く知らせることができるか。それが関係人口を増やす秘訣。
企業だけではなく、地域も、個人もストーリーテリングが求められるようになってきました。ただ欲しい、応援する。の時代から、ここが素敵!だから欲しい、応援したい。の時代へ。
関係人口。これからの重要なキーワードになりそうです。