相手の立場になるということ

障害者の雇用が企業にも義務付けられていますが、その雇用率が上がっていることから、いろんな企業で障害者の採用が進められています。

雇用のあり方について思うところもあるのですが、採用面接やその結果の通知の方法で感じることがありました。

 

例えば、採用面接の過程で、面接の日程を伝える、合否の連絡をするなどいろんな場面で、電話で連絡することがあります。

でも、それって、本当に相手にちゃんと伝わっているのでしょうか。

外出していたり、心の準備ができていなかったり、メモできる環境になかったり。

書面で伝える(できれば、フォントサイズや、ふりがなをふるなどの気配りも)て、電話では、書面を送った連絡のみするなど相手の立場になって連絡すること、そんなところも、応募者の方はみているのではと思います。

 

障がいの程度や、種類によっては、同じ書面をご家族や支援する学校や機関に送るとか、面接に立ち会ってもらうとか、配慮しすぎる必要はないと思いますが、「採用」という入り口だからこそ、丁寧に。

障がい者を雇用したことがない。よくわからないということもあると思いますが、基本は構えすぎず、でも相手の立場になって考えるということなのかと思います。

 

今は、ハローワーク障がい者向け求人には、段差の有無や、扉の開閉(自動・引き戸など)、トイレの和式・洋式など、環境面もかなり充実して書くようになっていて、ずいぶんわかりやすくなったなと思います。

 

その一方で、企業が障がい者むけの仕事説明会を行う場合など、いろんな企業が集まる場では、その説明の仕方に企業間で差がみられます。

仕事の内容を、写真や、動画、実物をみてもらうなど工夫して、伝わるようにする。

職場環境を詳しく説明するなど、採用後のミスマッチを防ぐための努力をもっともっとできるはずです。

 

採用担当者の力量は、そんなところにも差としてあらわれるし、企業としての、あり方が垣間見えます。

障がいをお持ちの方は、いろんな企業が求人を出していますので、ぜひ、ゆっくりと、自分にあった会社がみつかるまでチャレンジしてほしいと思います。