選択はいつも自分が呼び寄せる

明日から10月。

2日には、内定式が行われる企業も多いのではないでしょうか。

 

大変な就職活動を乗り越えて、内定を勝ち取った(あまり好きな表現ではありませんが、競争率の高さからいうとこういう表現になるのでしょう)喜びと、これから大丈夫かなという不安と、入り混じっているところだと思います。

 

でも、もし、もうこの会社に行こうと決めた会社があるなら、不安になりすぎることなく、残りの学生生活を楽しんでほしいと思います。

 

この年になり、いろいろな人の転機をみてきたり、自分自身たくさん転職し、転機を経て感じることは、どんな選択をしても、それは人生全体の一部でしかないということです。

その選択をすると、大きくその後の人生に影響を与えるような気がするのですが、結局、そのとき選択しなかった方や、やりたかったけど我慢してきた事は、後から同じように、自分の前に選択肢として現れるのです。

そして、どんな選択肢でも、それをどう活かし、楽しむかは自分次第です。

 

もう一つ、いろんな選択肢は、選べるときにあらわれるということです。

選択肢は、いろんな人、本、事柄との出会いにより触発されて現れると私は感じていて、その選択肢が選べる状態にないときにはそもそも現れないと思います。

 

以前、facebookで紹介されていて、購入した「『生きがい』とは何か 自己実現へのみち」小林 司先生(NHKブックス)の本にこのような一節があります。

「『出会い』は一方的に与えられたものではないところに特色がある。つまり、『出会い』はタナからボタ餅のように先方からころがりこんでくるのではなくて、むしろ自分のほうにも何ものかを待ち受ける感受性のようなものが備わっていなければならず、風が吹けば鳴る風鈴のように準備状態が完成していなければ、先方からどのような呼びかけがあろうとも出会いの機会を取り逃がしてしまうことになるであろう。」・・・(中略)「同じ一冊の本を読んでも、ある人は何も気づかないで素通りしてしまうのに、別の人はその本との出会いを体験し、人柄が変わってしまうことさえある。」「先方からの呼びかけを鋭くキャッチして人生をゆるがすような出会いを引きおこすものは、人間の理性ではなくて感性であり、第六感である。」

 

キャリアの話や本でよくでてくる計画的偶発性(いわゆる偶キャリ)とも通じる話(偶キャリの話はまた改めて)ですが、結局何かに反応できるのは、小林先生のおっしゃられる「呼びかけをキャッチ」できるとき。

呼びかけが広い網を海に投げているようなものだとすると、自分の中にフックがあるときに、その呼びかけが引っ掛かるのかなと。

 

話が長く横道にそれた気がしますが、その会社の内定を得るまでには、どこかで会社のことを知り、会社説明会に行き、面接を受け、いろんなその会社に関わる人と出会い、たぶん、この会社に行きたいなと感じるものがどこかにあったのだと思います。

その自分の心のフックを信じてください。言葉にできない自分の中の何かを信じること、それが、あとの人生のいろんな選択のときに、納得感として、自分のよりどころとなってくれるはずです。

 

そして、最後に、まだ就職先が決まっていない学生さんへ

それはあなたの心のフックに引っかかる会社がまだ現れていないだけです。

自分の価値を卑下することなく、自分のやってきたこと、感性を大事にしてください。

きっと、この会社で!と思える会社が現れます。

最初に狙っていた会社に入れなかったことが、

人生のすべてに影響するわけではないことを忘れないで。

 

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