一般職女性が陥るワナ

女性活躍推進よりも、最近は働き方改革の方が主流になってきているような気がします。

 

とはいっても、女性活躍推進法で一般事業主計画を策定しなくてはいけない企業は、

とりあえずでも、目標を作って、各社のホームページなどに掲載しています。

 

日本の企業の良いところは、法律が決まって、制定せよ、公表せよ、と上から指示がでると、

決して賛同していなくても、ちゃんと決めて公表しているところです(笑)

 

ある程度歴史のある企業が、一般事業主計画を作って実行したとき、困るのは、一般職女性の働き方ではないでしょうか。

そこまでしなくていいわ。という一般職女性をなんとかしたいという声はよく聞きます。

 

で、その女性側の気持ちと、男性管理職側の気持ちを調査した資料が公開されていました。

21世紀職業財団の「一般職」女性の意識とコース別雇用管理制度の課題に関する調査研究(2017年度)

その中の「2.コース別雇用管理制度の課題と取組み -女性と管理職のインタビュー調査より-」という部分に一般職の制度を廃止した会社の、一般職の女性と管理職にインタービューした内容の生の声の部分がありました。

 

例えば、元一般職女性の

「同じような仕事をしている総合職の男性社員は上司から口出しされすぎて大変ということをよ く言っています。すごく赤が入って資料が返ってくるそうです。私にはそういうことはありませ ん。」とか、「モチベーションが上がるようなことを直接上司から何か言われるというのはあまり記憶にないのですよね。」とか、「(ルーチンをまわす仕事は評価されないので)やはり阿呆らしいなと思ったりもします。」とか。いろいろよくありそうな声があります。

それに対して管理職側は、「女性はキャリアについて聞いてきません。もっと仕向けたほうがいいのかなと思います。」とか、「ある程度日常業務を効率的にやって、企画をする時間をつくるというのが我々総合職の働き方としては当然だと思うのですけれども、それが慣れていないと、日常業務が忙しいから企画ができませんと、一般職は自分を正当化してしまうのですよ。」とか。

この内容が、話し言葉でおそらく原文に近い形で記載されていて、男性側(管理職側)と女性側の同じことに対する見え方の違いが顕著でおもしろいのです。

 

企業で一般職女性がどうみられているかを知るということは、自分の会社の中での、立ちいふるまいをどうするかの参考になると思います。

 

まだ、全部目を通していないのですが、インタビュー部分は原文に近い形でまとめられているので、とても面白く、そうそう。あるある。と思いながら読みすすむことができました。そのうち、ポイントのみをまとめて紹介したいと思います。

 

関心がある方は、21世紀職業財団 ホームページに全文掲載されています。

http://www.jiwe.or.jp/research-report/2017