フィードバックする難しさ

人事の仕事をしていて、導入が一番難しいと思う制度は、評価制度。

制度設計もさることながら、フィードバックが苦手なひとが多い。かくいう私もそのひとり。

やはり、嫌われたくないのだ。

しかも、人事評価としてのフィードバックの難しさは、それが、昇進や給与に直結するから、人の思いがからみあい、さらにややこしい。


なので、どんなに評価制度を苦心して作っても、必ず「なぜこの評価かわかりません!」という人がでてくる。

しかも、かなりの割合で。

さらに、悪いときだけでなく、いい評価でも、「なんでかなぁ」なんていわれるのだから、評価面談で何を伝えたのだろうと人事担当者としては、首を捻るしかないのだ。


よくよく聞いてみると、オブラートに包みすぎて、オブラートが溶けきれていないケース、なんとなくで評価しているから、何がダメかわからないケースが案外多い。


嫌われたくないから、全体的な雰囲気や、前年とのバランスや、他の誰かとの比較で、評価してしまう。

私もそうだったから、気持ちはわかるけど、嫌われたくないから、なんとなく評価することで、なんとなく評価された!と逆に嫌われる羽目になる。


フィードバックは、毎日、毎週、都度都度実施。

人事評価のフィードバックは、日々の集大成。

バランスをみて調整したら、その理由をはっきり伝える。

いうのは、簡単だけど、日々の仕事に追われるとできなくなる。

本当に、フィードバックは、難しい。


さて、最初に戻るが、評価制度の導入が難しいのは、評価制度の課題とそれを運用する課題が混在しているから。

しかも、運用課題の一番は、フィードバックの苦手さからくるもの。なかなか手強いのである。